堂々、宣言

 部屋に入った瞬間、腕を取られ押し倒された。

「…何のつもりだ、おぬし」

 暗がりの中見上げる先にあるのは、見慣れた影。
 とっさに刀を抜かなかっただけ感謝して欲しいものだと思う。

「昼間、メールしたろ?」

 睨みあげられた次元のほうは全くどこ吹く風という様子で、五右ェ門の着物の襟元に手をかけながらそんなことを言ってくる。

「メール?」
「そう、メール。お前最近ルパンにケータイ持たされてるだろ?」
「…見ておらぬ」

 確かにケータイは持たされているが、興味もないし使い方さえよく分かっていないのだ。 今だって件(くだん)のケータイがどこにあるのかさえよく分かっていない。

「メールがどうしたというのだ」

 昼間のメールと、この次元の暴挙がどう繋がるのかわからない。

「お前最近つれねぇからな。いい加減我慢の限界なんで、今夜はとことんヤってやるって宣言送ったんだけど」
「な…」

 思わず抵抗も忘れて絶句する五右ェ門。 その隙にあっさりと着物を剥がされてしまう。

「馬鹿馬鹿しい!おぬしわざわざそんなことを…!」
「何とでも言え。今夜は寝かせてやんねぇからな!!」

Fin.

【あとがき】
公式のタイプライター風メッセージの更新を見て、ついやらかしたブツ。
次元が節操ナシの変態ぽい(苦笑)
ちなみに、ゴエは翌日自分の携帯を発見します。

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